大学を卒業して、エンジニアになるので
March 17, 2019
名古屋大学を卒業して、東京でエンジニアとして社会人になる。
僕がプログラミングに出会い、学び、感じたことを書き留めておこうと思う。
はじめてのプログラミングと感動
僕が初めてプログラミングに触れたのは、大学一年生の時だ。
「名古屋大学情報文化学部社会システム情報学科」に文系として入学したが、文理融合型の学部なので、理系の学科と共に必修科目の「プログラミングⅠ」を受講した。
初めての言語は、Cだった。jeditで書いていた。
メモリがどうだ、引数がなんだと適当・退屈に授業を受けていたが、条件分岐とループに触れたときにとても感動した。
その時書いていたのは、与えられた数が素数なのかを判断してCLIに出力するプログラムだ。
単純なものだったが、条件分岐とループを組み合わせれば何だって作れるような気がして、まるで世界の始まりを目にしたような高揚感を覚えた。
それからは、授業の内容は事前にCの本(中古)やググって先取りすることにした。そうした方が早いし面白い。
授業の内容が終わった後は、Javaの本を一冊購入し、勉強し始めた。エラーの処理やオブジェクト指向な書き方を学んだ。
全部やりきって夏休みが終わる頃、PHP(WordPress)を使ってWebサービスを運営している大学のサークルに入ってWeb系の言語を使い始めた。
PHPはきちんと学んではいなくて、WordPress内で様々な機能を実装する中で自然に覚えた。
実務で初めてコードを書いた
大学二年生の1月に、ECサイトを運営する小規模の会社でアルバイトを始めた。
エンジニアは自分を含めて4人。社長がそれぞれにタスクを割り振り、個々で開発するスタイルだったので、チーム開発とは言えない環境である。
雑務も含めて色々業務をこなしたが、
- 社内のDBからPHPで商品データを取得し、ブラウザに表示
- ブラウザから商品データのDBを簡単に編集できるような管理画面
- CSVデータから必要な情報をに抜き取り、自動でDBに登録するプログラム
- Wordpressを使った新規ECサイト
などを行った。
数百万行のテーブルが複数あるDB、自分の書いたプログラムが人に使われる場面・実際に役立つ姿、難しい要件を満たすアルゴリズムを書けた時の喜び、WordPressは突き詰めると苦しみが必ず生まれることなど、多くのことを体験し、学んだ。
PHPとJavaScriptを書いているうちに、自分の実装力が上がるのがわかったし、実力が上がるほど早く・正確に仕事がこなせることを実感できた。
長時間プログラムを書くことを苦ではなく、むしろと楽しいと感じていたから、いつしか自分に向いている職業はエンジニアだと思うようになった。
同年代のエンジニアと初めて合う
大学三年生の夏、複数の会社のサマーインターンに参加した。そこで初めて、自分と同じ年代のエンジニアと出会った。
プログラミングを勉強し始めた時期もきっかけも異なる同年代の学生と一緒に開発をして多くの刺激を受けた。
同時に、自分の技術力が他の人と比べても低くはないレベルに達しているのだと気づいた。
自分より技術力がある人に対しても、絶望するほどの差は感じず、勉強を続ければ追いつけるような気もした。
長期インターンで学んだこと、感じたこと
大学三年生の終わりには、後に就職する会社で長期インターンをした。
本格的なチーム開発、スクラム、ペアプログラミングなどを行った初めての環境だった。
自社のプロダクト開発だったから、デザイナーが細部までこだわって作ったものを忠実に再現し、データと結びつけ、処理速度などのパフォーマンスにもこだわった実装をしていった。
同じ「現場」でも、バイトで実装していた管理画面のような適当なデザインの実装とは世界が違った。
細部にも妥協を許さないプロのエンジニア・デザイナーの姿に感化された。
バイト先を変えてみた
長期インターンの後は5月にアルバイト先を変え、名古屋に本社を置く某IT企業で開発をした。
その会社では開発部とデザイン部・マーケティング部の方々と一緒仕事をすることが多かったので、エンジニア以外の職種の方と一緒に仕事をしていく感覚を学ぶことができた。
これまでで合計三社の開発を行ったが、それぞれの状況に適した業務体系・開発環境で業務が行われていて、様々なエンジニアの姿を見ることができた。
求められる要件が異なっても、技術力が高いエンジニアならば柔軟に対応し、価値を生み出していけると知った。
このバイト先は、大学を卒業して東京へ引っ越すとともに、2月が最終出社となる。
以上が、学生のうちに歩んできた、僕のエンジニアの道のりだ。
おわりに①:楽しんでこなすマインド
コードを書くのが好きな人ほど技術力が高くなると思う。
勉強も仕事も、それ自体を楽しんでいる人ほど、突き詰めた部分にまでこだわって行動することができし、楽しんでいるうちにいつのまにか、すごい境地にたどり着ける気がしている。
目標を設定し、そこまでの努力の過程は意識して描くのだが、それを実行する段階においては「気づいたらここまで到達した」という振り返りができるのが、なんだか良い気がする。
おわりに②:今後の人生
何かしらのカンファレンスで登壇したかったり、海外でエンジニアやってみたかったり、色々あるけれど、超抽象化をすると人生にワクワクしていたい。
自分は勉強するのが好きだし、仕事をするのも好きだ。
きっとそれは、「自分の未知の領域を開拓している感」と、それに伴った「未来が開いていく感」が好きだからだと思う。
いくつになっても人生にワクワクできるよう、日頃の努力を継続していきたい。
また、できたらそんな「自分の人生にワクワクする人」を増やしていけるような仕事をしていたい。
さあ、社会人のはじまりだ、がんばるぞ〜